[2003.08.09]
  アグレッシブ・カール


 ▼「勝利とはMSのビジネスを奪うこと」――Lindows CEOインタビュー(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0308/06/ne00_lindows.html


 ビッグウェーブがカールを巻いてやってくる。カルロス・サンタナのギターが似合う,そんな波に乗れ。

quote:リンドウズ・コム社CEO,マイケル・ロバートソンのインタビュー。「マイクロソフトが競争相手だ。『マイクロソフトに対抗すること』がリンドウズの重要な戦略」「リンドウズはオープンソースの政治的・信条的な問題を避けている。それはマスマーケットを目指しているから」「マイクロソフト社の社員は5万人,リンドウズは53人。だが,リナックスコミュニティ全体を活用すれば勝機はある」「わたしはデジタル権利管理(DRM)はユーザーのためになるとは思っていない」「音楽業界は過去6年の経験にもかかわらず,正規に購入した音楽に制限をかけると,ブラックマーケットでコピーすることになる,ということをわかっていない。アップルがいまやっている音楽販売は素晴らしいが,われわれ(MP3.com)が3年前にやっていたことだ」。

 MP3.comを退いてリンドウズに参加していたのは知っていたけど,ここまで大々的に再び名前をきくことになるとは思わなかった。彼のどの発言にも,ネットワークがすべての基本になるという信念があり,力がある。MP3.comで徹底的にレコード業界を振り回したあと,新たな敵はレコード業界以上の支配力を誇るMSだった。結果的にMP3.comの歩んだ道をレコード業界がしぶしぶ追っているように,リンドウズはソフトウェア業界,パソコンメーカーの度肝を抜く行動力をみせつけ始めている。

 小話をひとつ。「リナックスには安定性がある,マックには生産性がある」「ぉぃぉぃ,わたしの使っているウインドウズにはなにがあるんだ?」「ウインドウズ? ぁぁ,決まってるぢゃないか。ソリティアのためにあるのさ」。だが,安定性があっても誰もデスクでリナックスを使うわけがないのはわかっている。だから1年間99ドルで好きなだけソフトをダウンロードできるクリックン・ラン・ウェアハウスは意味がある。多少勉強する気があるのなら,そうやって使ううちにフリーで配られているソフトをダウンロードして使うこともできるようになる。クリックン・ラン・ウェアハウスでしか配られていないソフトは,以後ずっと使うことができるのだし。真面目にウインドウズの代替物として,考えてよい。


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